Posts categorized "映画"

ゴッドファーザー3部作

 インフルエンザにかかってしまって、熱が少し下がってから、年末にBSで録画しておいた、ゴッドファーザー3部作を観た。忘れていたシーンも結構あって、昔はよくわからなかった人間関係等を確認しながら見ることができた。マイケルとケイの感情や行動、そして、シチリアの美しいオペラハウスで起きるクライマックスの悲劇、そして、我々に提示される、あの平家物語の前文のようなラスト。私は、Ⅲはやはり傑作だと、もう一度言っておこうと思う。。


   ※参考記事↓
   私が他人の映画評を参考にしない理由

| | Comments (0) | TrackBack (0)

映画 『 グラン・トリノ 』

 TV放映された、クリント・イーストウッド監督、主演作品『 グラン・トリノ 』を観た。
 
 感想は、「 イーストウッドの映画に外れ無し! 」ってこと。見て損は無いです。作風、演技、そしてラストの主題歌のセンスまで好きです。( 主題歌の頭の部分をイーストウッドが歌っているのも、トム・ウェイツみたいな歌声に味があっていい。)

 主人公の朝鮮戦争での従軍経験が、彼の心理や行動を理解するための重要なテーマとなっている。そして、そのテーマを過不足なくリアリティに溢れて描く才能には脱帽です。彼の作品を観た時にはいつも感じることですが、現実の描き方がリアル過ぎて、感動するとともに、こころがいたくなる。。

 この映画の透徹したリアリズムに較べりゃ、戦争をテーマにした日本映画が、出来そこないの戦争ファンタジーみたいになってリアリティに欠けるのは、負けたほうは、そうでもしないと自分たちのプライドを保てないからなのかね?リアリティを追求しないと”痛み ”を描くことなんてできないのに 。そして出来そこないのファンタジーにうっとりしてしまう観客たち。。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

スピルバーグ 「 太陽の帝国 」

 帰ってきたら、スピルバーグの「 太陽の帝国 」をやっていて、ながら見しながら最後まで見てしまった。さすがスピルバーグ。軽く無く、戯画化したりもせず、リアリティと深さを追求している。そして、子役(=主役)のクリスチャン・ベールの素晴らしさ。彼は子役からよく立派な俳優に成長したと思う。そして見出したスピルバーグはやはり凄い。

 日本軍が出てきて、その捕虜収容所を西欧人の捕虜達の視点で描いているので、日本人としてはとても複雑な気持ちになるけれど、しかも途中からしか見てないのに、それでも見てしまう力技。自分に自信の無い歴史修正主義者の方々に是非見て欲しい映画。

 しかしこれ、ネットウヨク的な方々は、巨匠スピルバーグに反日とか言ってしまうのだろうかとか、主人公の少年が、ゼロ戦に憧れていたエピソードだけ取り出して、うっとりしたりしてしまうのではないかと理解力の無さによる誤解を心配しなければならない現状が辛い。。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

かぐや姫と菜穂子の実在感の差

 録画していた『 かぐや姫の物語 』をやっと観ましたので、ひと言だけ感想を。

 わたしは、『 風立ちぬ 』の”菜穂子 ”よりも、”かぐや姫 ”のほうに、女性の実在感をより感じた。

 菜穂子は、自分の意志で行動しているように見えて、なんというか ”とても男にとって都合の良い女 ”に結果的に描かれているように見えた。それに比べて、かぐや姫の行動や心理には、より感情移入できた女性が多かったのではないかと思う。そこに高畑勲の才能を感じました。とだけとりあえず書いておきます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「 風立ちぬ 」

 映画「 風立ちぬ 」がTV放送されましたが、映画館で観た時よりも、細部に注意が行って、なかなか興味深い映画でした。

 で、昨夜も途中から飛び飛びでしか視聴してないので、個人的になかなかの問題作だとも思ったりもするけれど、その点について自分の中ではまだくわしく消化できてないので、きちんとしたレヴューも書けないので、最初に観た時に一番印象に残ったセリフを紹介しますね。それは、零式戦闘機のエピソードでも、ふたりの恋愛エピソードでもなくて、軽井沢で二郎が出会う謎の外人( カストルプ )のセリフ。

 
  ココハイイトコロデスネ

  モスキート イナイ アツクナイ 

  クレソンウマイ。

  イヤナコト ワスレルニ イイ。

  ココハ Der Zauberberg. ( 「 魔の山 」)

ワスレルニ イイトコロデス。

  チャイナト センソウ シテル ワスレル。

  マンシュウコク ツクッタ ワスレル。

  コクサイレンメイ ヌケタ ワスレル。

  セカイヲ テキニスル ワスレル。

  ニホン ハレツスル。

  ドイツモ ハレツスル。

また、彼はヒットラーのナチスについて、

 「あれはならず者の集まりです。」

  と言い

  ドイツはまた戦争しますか?

  と言う二郎の問いに対して

  ソウ トメナケレバ。

  と答えていて、

彼のこのセリフだけで、戦争に向かう当時の日本の状況が簡潔明瞭に表現され、且つ正確に分析批評もされている。そして、映画の中では、スパイと思われる彼との関係で特高から疑われる二郎を、会社が全力で守ろうとするところなども、興味深いエピソードでした。

 ほかには、

 特高が勝手に私信を開封するという件に関して二郎の憤慨に対しての、黒川の、「日本が近代国家と思ってたのか。」や

 新品の軍用機を飛行場に運ぶのに”牛”が使われている件に関しての友人の本庄セリフの、「恐るべき後進性だよ。」

  という冷静な自己客観視的表現は、ネトウヨ的自己陶酔的愛国作家の方には到底できないでしょうねと思いました。自己を客観視することは自虐では勿論ないし、この映画からは日本の技術者に対する監督の愛があふれているわけでありますが、技術を追求していく技術者の自己実現欲求と、あの大戦末期、その戦闘機が搭乗した若者たちの命を特攻によって無駄に散らせたという事実を、作品としてどう表現するかという点において、この映画が映画として成功しているかと言えば?なのですね。なお、菜穂子との恋愛は、美しく儚く描かれているとは思うけど、個人的には、あまりピンとは来ませんでした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

高倉健さん関連記事紹介

 高倉健さんのご冥福をお祈りして、関連過去記事の紹介をさせて頂きます。

 まだまだお元気と思っていたので突然の訃報にショックを受けてますが。

最近のTVから プロフェッショナル仕事の流儀~映画界の伝説・高倉健スペシャル~ 
 
NHKスペシャル「高倉健が出会った中国」を見て(驕る必要もないし、卑屈になる必要もない)

 「単騎、千里を走る。」

| | Comments (0) | TrackBack (0)

映画「 0.5ミリ 」 at 高知市城西公園

 安藤桃子監督、脚本、安藤サクラ主演の映画 「 0.5ミリ 」を高知市の城西公園特設劇場の先行上映で観てきました。上映時間196分と聞いて、びびりましたが、介護や家族の問題を巡るかなりショッキングな内容もあるなか、主演の安藤サクラの演技と、全編殆ど高知ロケによって撮影されたバックの風景に引き込まれて、長さを感じませんでした。

 安藤桃子、そこら辺の男性監督にも作れないような骨太さを感じました。

 そして安藤サクラ、日本人であの雰囲気を自然に出せる女優さんなかなかいないかも。

 脚本、演技、そして風景!観て損はしません。

 是非!!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

映画 「 リンカーン 」の超簡単レヴュー

映画 「 リンカーン 」を、このお正月休みにレンタルして、やっとDVDで観ました。

 ダニエル・デイ・ルイスは、ルックス、雰囲気的に、リンカーン役に、どんぴしゃでした。

 で、時間が無いので、簡単に書くと、この映画、どこやらの国で、あっと驚く衆議院解散を”どや顔で”行って、現在のしょうもない政治状況を現出させるに功績大であった” どじょう元総理 ”と、あの時期の解散を進言されたらしい元副総理などのKYな政治家の方々が見るべきではないのかな!と思いました。

 まぁ、観ても、ぴんと来ないかもしれませんが。。
 
 あの缶コーヒーBOSSのCMの宇宙人ジョーンズ役で日本でも有名な、トミー・リー・ジョーンズが、共和党急進派政治家の重要な役( タデウス・スティーブンス役 )で出ています。彼の議会での奴隷解放反対派に反論する演説は痛快でした。

 まぁ、しかし、この映画、現政権のトップの方もご覧になったようですが、どこに感銘を受けられたのでしょうか。政治家が理想とする目的の部分はすっとばして、その手段のほうにばかり感銘を受けられたのでは、映画が泣きまする。。

 リンカーンの有名なあのゲティスバーグの演説は、映画冒頭、若い兵士の引用によって紹介されます。

   government of the people, by the people, for the people

 
 演説のうまさって、政治家にとって、重要な資質ですが、いまの日本の政治家の方々には演説がほんとうにうまいひとが見当たらないですね。ごまかしと韜晦の得意なひとはいるけど。。

 「 バカがつくほど正直だ 」なんて党首討論で自慢しちゃうひとは、ジョーンズ君に、「 君の職業は政治家だと思ってたけどどうもちがうようだ 」って皮肉られてください。。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

追悼!ピーター・オトゥール ( 関連過去記事の紹介 )

 名優ピーター・オトゥールが亡くなってしまった。

 ショックです。

 もう少し生きていて欲しかったです。

 ↓過去記事

 名犬ラッシー

 「 チップス先生さようなら 」

 「 ラ・マンチャの男 」

 ピーター・オトゥールの「ヴィーナス」

 ロレンスの言葉

「アラビアのロレンス[完全版]」DVD

 「 アラビアのロレンス [完全版] 」

 世界一の美貌

  ご冥福をお祈りします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「20センチュリー・ボーイ」と言えばT.REX ー過去記事の再掲載

↓※この記事は2010-09-22 にgooブログに掲載したものの再投稿です。
 
夏休みに、映画「20世紀少年」3部作が、TV放映されてからだいぶ経ちますが、中学生の次男が一番熱心に観てましたが、私も一緒に観ていて、この映画、一番楽しめるのは、”えんどうけんぢ(じ)”と聞けば「カレーライス」、を連想する私のような世代ではないのかとも思った。この映画が封切られた頃、私にとっては、「20センチュリー・ボーイ」と言えば、映画ではなくて、T.REXなのに!と反発を感じて、この映画にも関心がなかったのですが。

 私にとっては、「20センチュリー・ボーイ」と言えばT.REXだし、「ノルウェイの森」と言えばビートルズなのです。原作者は私と同世代だと思いますが、T.REXは、現在でもCMでよく曲が使われたりするので、音楽関係者などのコアなファンがいるバンドだったとは思いますが、日本において彼等は、一般には、ビートルズの解散後、グラムロックの旗手として華々しく出たと思ったら、あっと言う間にメジャーシーンから消えてしまった”一発屋 ”という印象でして、私は日本での人気が無くなってからもレコードを買い続け、”T・レクスタシー”と言われた独特のサウンドと、マーク・ボランの”爬虫類ボイス”と呼ばれた独特の声や、女性コーラス(グロリア・ジョーンズ)の醸し出す魔術的陶酔的雰囲気にはまっていましたが、ロックファンとしては少数派で、その後、同じグラムロックのデビッド・ボウイへと関心が移り、ボウイがアメリカへ行ってダンスミュージックなどをやり始めてグラムが下火になってからは、ロックはパンクへと移行していって、自分もパンクを聞き始めたけれど、パンクブームも続かなくて、(ノ~フュ~チャ~!でしたからね)、その後、T.REXほどに、はまったバンドはなかったですね。
 
 でも、T.REXは、最初こそ、ば~んと入って来たけれど、その後は、自分の周囲ではT.REXファンは、本当にマイナーな存在でしたけどね。こんな、何十年もして映画のタイトルになるほどの思い入れを持った日本人が当時いたとは、まったく思えないほどに。そして、T.REXの「20センチュリー・ボーイ」が、青少年向けの映画の主題歌としては、果たしてどうなのか、とは思いますが。曲はまったく古びてないのが素晴らしいけれど、歌詞は”退廃のにおい”も少なからず醸しているので。「20世紀少年」のお噺だからでしょうですけどね。まあでも、私にとっては、映画より音楽でしたね。これからも。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧