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PYG GOLDEN☆BEST ~見果てぬ夢~

  PYG GOLDEN☆BESTを購入して聴いています。その簡単な感想を。

 やはり「 花・太陽・雨 」は素晴らしい。「 やすらぎを求めて 」にも共通するこの”暗い観念性&繊細さ”は、まさしくロック!作詞家としての岸部修三の才能にいまさらですが感嘆しています。そして井上バンドと言えば今でも「太陽にほえろ!」ですが、PYGの代表曲2曲(「花・太陽・雨 」、「自由に歩いて愛して 」)を井上さんが作曲していることは”特筆に値する”と思います。
 
 そして4曲目、安井かずみ作詞の「淋しさをわかりかけた時 」ですが、ジュリーのソロの作詞(アイドル歌謡 )みたくなくて、ちゃんとバンドの唄になっていて、こういう歌詞も書けるんだと感心しましたです。おっと、「自由に歩いて愛して 」と「戻れない道 」も忘れてはいけません。

 ショーケンボーカル曲の「もどらない日々 」と「何もない部屋 」ですが、前者は岸部修三作詞で、後者は本人作詞。「もどらない 」のリリカルな歌詞を唄うショーケンは繊細でとてもいいのですが、本人作詞の「何もない部屋」では、”直接的な歌詞”のせいや思い入れが強いのか力み過ぎの歌唱のせいであまりいただけない。「自由に歩いて愛して 」のショーケンンもよいので、このひとは他人の曲を歌ったほうがよいのではと思いました。

 そして、後半にライブバージョンの曲が5曲。これがいいのですね。特にやはりジュリーのボーカル曲が。動画を観た時にも感じることですが、ジュリーは絶対レコード<ライブですね。「戻れない道 」みたいなシンプルなロックで曲にのっていくのが非常にうまいと思う。これも井上さん作曲ですね。

 そして最後の「祈る 」(ライブバージョン)で、やはり岸部修三の詞のワールドにもっていかれました。

 PYGは活動期間は非常に短かかったため、ベストアルバムといっても曲数が少なく、代表曲の2曲以外は知りませんでしたが、演奏はどれもさすがですし、私的に充分このアルバムを楽しんだのですが、このバンドが自然消滅したことは本当に残念ですし、PYGのメンバーにとってもこのバンドは”見果てぬ夢”だったのではと思います。日本の音楽シーンにとっても、とても勿体ないことだったんではないかといまさらながらに思います。

 このPYGの挫折が、その後のジュリーの井上バンドとのソロ活動に”何らかの屈折”を与えたのではと考えることもあながち無駄ではないと思います。

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PYG 「 花・太陽・雨 」、「 自由に歩いて愛して 」

 ジュリーつながりで、伝説のバンドPYGの「 花・太陽・雨 」と「 自由に歩いて愛して 」を聴いてみました。

 「 花・太陽・雨 」は、サリーこと岸部修三さんの詞で、作曲は両方とも井上堯之さん。

 「 花・太陽・雨 」の詞はいいですね。青春の暗さ、悲しみが表現された前半から転じていく後半で、自然賛歌とともに希望が謳われる。と書くとなんか固いけど、その歌詞がジュリーの若くて愁いのある甘い声によって歌われると、観念的でありながらリリカルで繊細な世界が出現する。ツインボーカルということだけど、声はやはりジュリーです!井上さんの曲は、いま聴いても全く古さを感じず、両方ともイントロからこころを掴まれます。青春の切なさに胸がキュンとなってしまう。当時は日本に本格的なロックバンドが現れたかと期待したのですが。

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ジュリ~!!( 追記 )

 過去から現在までのジュリーの曲をすべてではないけどずっと聴いてきて、感じたことを少しだけ書いてみます。

 彼が、TVに出まくってヒット曲を連発していた頃、当時の私は、あまのじゃくでしたから人気者を敬遠する傾向があって、そのきらびやかな様子に目を奪われて、その歌を正当に評価してなかったなといまは思ってます。4、50代の脂の乗り切った時代の歌や、現在のいぶし銀のような声は、ジュリーのファンでなくても評価する境地に達していると思いますが( そして残念なことに一般には、そのことがあまり知られてない。。 )、ソロになった頃からレコード大賞をとって、破竹の勢いで、次々と斬新な曲や表現を繰り出していた頃でも、私たちはジュリーの歌やパフォーマンスを正当に評価していただろうか?と思うのです。ただ見世物を見るように見ていただけじゃないのかと。ソロになったころの曲のクオリティの高さ、井上バンドの演奏の良さ、そして、何より本人の歌のよさに今さらびっくりしてるわたしですが、発表当時は、当時の時流に乗り過ぎてるようで微妙に感じていた「 OH!ギャル 」でさえ、いま見るとその完璧な歌唱、パフォーマンスにうならされます。そしてあの煙草やファッションは、マレーネ・ディートリッヒへのオマージュだったことを今さらながらに知りました。「 ダーリン 」は、「 ベニスに死す 」のタジオで、「 憎みきれないろくでなし 」は、「 愛の嵐 」のシャーロット・ランプリングですよね。そして問題の「 TOKIO 」は、衣装自体は、ビートルズのサージェントペッパーですよね。そして勿論「 カサブランカダンディ 」はハンフリー・ボガード!それを知ってから見るととても感慨深いし、当時私たちは、知らず知らずのうちに芸術作品のように素晴らしいものを、それと知らずに見ていたのだなと、わが身のボーっと加減にあきれます。You Tubeがなければ、そのことに気付かないまま終わるところでした。( この項続くかも )

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