「 コクリコ坂から 」メモ書き程度の感想
「 コクリコ坂から 」、家族で鑑賞してきました。平日の夜だったので、空いていました。坂本九の曲が使われていること以外、何の予備知識もなく出かけました。
後半まで、物語は、特に大きな事件が描かれるわけでもなく、(「 カルチェラタン存続運動 」とか、主人公達の恋とか、以外 )綿密に描かれた背景以外は、キャラクターのリアリティー、特に主人公ふたりの魅力がいまひとつかなー、と思いつつ、少し眠くなりつつ見ていました。そして、”例の設定”、正直、最初に聞いた時は、「 えーっ! 」て感じでした。それってまるで、昔の「 昼メロ 」か少女マンガのよくある設定じゃん!とかなり引きました。原作少女マンガだったねー、と思いつつ、ラストで見事にポロポロ泣きました。はた目に泣いたことがわかるくらい泣きました。
宮崎駿さんは、原作者は70年の経験(学園闘争)をひきずっているとおっしゃっていましたが、描かれているのは、その挫折よりももっと前の青春。戦争の残した影がふたりの爽やかな恋に影を落とす。この作品で描かれている影は、殆どその1点。あとはひたすら真っ直ぐで爽やかな、高校生の恋が描かれる。作者たちは何を描きたかったのか?これも宮崎駿の言葉が一番わかりやすい。
「観客が、自分にもそんな青春があったような気がしてきたり、自分もそう生きたいとひかれるような映画になるといいと思う。」 ( 企画のための覚書「コクリコ坂から」について/宮崎駿、下線筆者 )
制作者の理想とする人間、生き方を、この国のターニングポイントの地点まで遡って描くこと。それはこれから生きていくひとたちへの直球メッセージ。が届くといいんだけど、と既に過去に生き始めている世代は思う。届かなければ、それはこの作品の限界であり、原作少女マンガの限界だと思う。私は、出生の秘密に関して戦争の影が描かれたことが全てで、作者のメッセージ、言いたいことを、その1点から受け取ることが出来ました。
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