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「 龍馬伝 」の 美術の素晴らしさ!

 
 最近の「龍馬伝」で一番感心しているのは、容堂登場シーンの”美術”の凄さだ。ほんの一瞬のシーンにどれだけ手間と金をかけてるのかと、ほんと感心してしまう。

 18回、京の土佐藩邸で、武市が容堂に目通りを許されて、菓子の褒美をもらうシーンの最初のほうで、容堂の左脇に、赤字に白布と金糸で数珠をパッチワーク、刺繍した大胆でモダンなデザインの陣羽織がチラッと映ります。

 19回、収二郎の事件を聞いて倒れる武市のシーンで、酔った容堂が高知城の庭で、桜の花びらを杯に受けようとするシーンが挿入されるが、最初、波の透彫欄間を通して、庭の容堂を映している。これも、土佐湾に打ち寄せる波の形を大胆に抽象化したモダンなデザインの欄間だ。この欄間はその後も出てきましたので、今後も出てくるかもしれません。( ※この欄間の画像を探しましたが、公式のHPなどでは見つけることができませんでした。個人のブログなどには沢山の画像が紹介されてますので、興味のある方は、” 高知城 欄間 ”で検索したら、すぐ出てくると思います。 )


 20回、武市が象二郎と面会している時に、容堂がところてんを食べる涼しそうな赤い切子ガラスの椀や、横に置かれている赤い切子ガラスの徳利!
 そして、同じく20回後半の、武市がクワガタで遊ぶ容堂に面会する場面で、容堂の後ろに掛かっている、鯨の目の部分と波だけを描いた、斬新な意匠の画の掛け軸。斬新だが、ある意味不気味な雰囲気も醸し出していて、容堂の発言の恐怖と合っていたと思う。

 ※山内資料館開館15周年企画展「山内容堂」展 

 最後に、20回の感想も少しだけ。収二郎の最期の表現は、TV的にできる過不足なさでリアルに描かれており、その残酷さ、悲惨さが表現されていて、よかった(見るのは辛かったですが、)と思うが、権平の勝塾訪問と、弥太郎のエピソードは、ほっとしたシーンを入れたかったのだろうけど、いらないような気がした。それはともかく、長次郎たちのセリフが” 説明的 ”だったのは、”(龍馬を連れて帰ろうと思っている)権平兄やんに聞かせるため”という意図を理解できてない批判を読みましたが、相変わらず演出意図が理解されないのには、なんだかなあ~と思います。

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「 龍馬伝19回 」

 
派手な回ではなかったが、地味によかった。

攘夷派に対する幕府(慶喜)の動きなども丁寧に描かれていたし、

何より、攘夷決行期日の5月10日前と、攘夷の夢が破れたあとの武市の気持ちの変化がよく描かれていた。

攘夷実行の夢が破れて、初めて自分の見通しの誤りに気付き、仲間への思いやりが芽生えて来るが、

その思考パターンや行動を変えることができない半平太・・・、

そこら辺は、龍馬の思考の柔軟さに対して、挫折した優等生の硬さ、脆さ、限界にも見えたが、

今回の武市は、特に最後の龍馬との別れの場面、それ以上のもっと複雑な感情が表現されていたように思った。

それと、紀行のアーネスト・サトウではないが、”長州 ”にも感動した。

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