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「 龍馬伝 15・16 回」

 前回(14回)に続いて、以蔵役の佐藤健の演技がいいですね。以蔵の単純さと純粋さ、哀れさに、素直に感情移入できる。特に表情の演技がうまい。武市もですが、以蔵も、目の演技が秀逸です。

 演じている役者の演技が好きかどうかは置いといて、「龍馬伝」で描かれた平井加尾には好感を持った。兄や武市によって人生を翻弄されたという見かたもできるが、ドラマの加尾は、逆らえない運命には流されながらも、その節目節目で、兄や龍馬に対しては、きちっと自分の意志を表している。龍馬への想いから土佐での最初の縁談は断り、龍馬が江戸に行った後で、自分から学問をしたり、兄に京にスパイに行けと言われた時も、もう土佐に帰れと言われた時も、兄に対して、きっぱりと自分の気持ちを表しているところや、京で龍馬に再開し結ばれた時は、加尾が終始龍馬をリードしている感じだし、別れも自分から切り出している。とても意志的な女性だと思う。そもそも、スパイができるには、それなりの頭の良さが必要なわけだから、当時としては、かなり聡明な女性だったのだろうし、土佐に帰った加尾は、史実を見る限り、兄が亡き後、きちんと結婚をして家を継ぎ、明治になって出世した夫とともに天寿をまっとうしている。龍馬と別れたことを「女子一生の痛恨」と語ったと言われているから、ふたりがドラマのように結ばれたのは、たぶんフィクションだとは思うが、加尾も龍馬に好感を持っていたことは確かなことだったと思う。ドラマでは、京で龍馬に再開して結ばれた幸せな表情から、兄や武市と離反した龍馬の今の立場や、その志を知って曇っていく表情によって、加尾の心理の変化が繊細に表現されており、最後に自分から龍馬に別れを切り出して(龍馬のことを諦め)、土佐に帰るというラストは、その後の彼女の人生も含めて見ると、聡明な加尾らしい選択として好感が持てた。(ふたりのラブシーンは、あまり色っぽくなかったけれど・・・、それ以外のシーンのふたりの演技はよかったと思う。)

 さて、武田=勝ですが、面接で龍馬に×をつけまくるという演出は、金八っぽいというか、あっさりと、勝と龍馬は初対面から意気投合し、その場で龍馬は勝に弟子入りした、というのでいいのではと思った。これまでにもあったのだが、面白くしようとしすぎの演出な感じがした。まあ、個人的には、”知性を感じさせ”且つ端正なルックスの俳優に演じてほしいのですが(思い浮かびませんが)、まあ、視聴率的には、よかったんでしょう、武田=勝。

 それと、このドラマの武市にがっかりしているひとが多いんですが、かつて、武市を龍馬と同等に追ったドラマの記憶が無いし、大森武市の、繊細な表情の演技による、屈折した武市の内面の表現が、私は気に入っています。勝、龍馬に比べて、土佐勤皇党関係について敬遠しているひとがいるみたいですが、「龍馬伝」の武市は龍馬とともにドラマのキーマンなので、勤皇党、以蔵ともに、その最期がどう描かれるかに注目しています。(拷問とか切腹はリアルに描かないで欲しいけど。)

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