ドラマ「 青い鳥 」
gooブログにglobeのことを書いた記事の中で、TBSの「 青い鳥 」(1997年放送)というドラマ(主題歌がglobeの「Wnaderin` destiny」)のことを少し思い出したので、YouTubeで主題歌を聴くために、アップされているドラマの断片を見て、久しぶりにあのドラマのことを思い出した。
globeの主題歌のイメージのように、主人公たち、豊川悦司(田舎の元駅員)と、その恋人で人妻の夏川結衣と、その娘の鈴木杏(成長してからは山田麻衣子)がまず、北へ、妻を追ってくる夫(佐野史郎)から逃れながら安住の場所を求めて逃避行する前半と、その恋人が死んでしまったのち、彼女の死(=自殺)の罪を被って服役したのち出所した主人公が、彼女の娘とともに、今度は南へ向って旅する。母の遺灰を、埋葬するための。南十字星の見える島(九州の南端にあるという設定)までいっしょに旅して、明け方のほんの一瞬、南十字星の四つの星のうちの一つだけが水平線近くに見える時刻に、ふたりが、母と恋人の遺灰を海に向かって撒くシーンが、とても印象的だった。しかし、今回もまた主人公は誘拐の罪に問われ服役することになる。その場所で、ふたりが交わす「青い鳥」の話(時のおじいさんのエピソード~「不幸を目印にして私を探して」)は、そのあとのふたりの駅での別れと、ドラマのラストシーンに繋がっていく。
これらの旅はほとんどが鉄道というところが、なんかノスタルジーを掻き立てられるし、そこに逃避行という要素が加わると、さらに恋が、その不安定さゆえに甘美さが加わる、というところは、昔からのドラマの常套のように思えるが、脚本が野沢尚で、彼独特の暗さと哀切さを伴う独特な雰囲気のドラマだったと思う。そして、このドラマの豊川悦司と夏川結衣の若さと、その演技を見て、現在の彼らと比べて隔世の感を受けるのは私だけではないと思う。「青い鳥」は豊川悦司の主演ドラマの中のベスト1だと私は思う。視聴率では、出世作となったもうひとつのドラマにはかなわないと思うけれど、主人公の柴田理森は、高倉健が演じてきた日本のドラマの主人公の正当な系譜に繋がっている。
そしてglobeの主題歌「Wnaderin` destiny」のえもいわれぬ暗さも、このドラマによくマッチしていたと思う。そして、その暗さこそがglobeの現代性だと私には感じられる。
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