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私がドラマ「歌姫」を評価する理由 ⑤~あざとさから遠く離れて~

 「歌姫」五話、四話の最後の太郎と松との対決シーンの続きは、松に、ふたりが恋人というのは嘘やろうと突っ込まれて困っていたところに鯖子が現れて、松を強制的に旅館に連れ帰ってくれたので事なきを得た。るんるんで部屋にもどる鈴。翌朝、洗面所で「オンリー・ユー」をハミングしながら歯を磨く鈴。そこに太郎が現れて、何となく気恥ずかしいふたり。トイレでこの様子を聞いていた勝男はやっと鈴の気持ちに気付き、浜子と泉に相談し、三人は太郎の気持ちを聞きに映写室へ向かう。そこで、逆に太郎の方から三人にある話があったらしい。翌朝、クロワッサンを持った松がオリオン座に現れて、産休を取って訪ねて来た泉の夫晋吉にふたりの関係を聞き、ふたりは恋人ではないと聞き大喜びする。一方、勝男たち三人と太郎の話を小耳にはさんだ鈴は、みんなが太郎の気持ちを知りながら自分にだけ隠しているのではないかと気が気でない。晋吉より太郎が中村に行くと聞いた鈴はこっそり太郎のあとを付け、中村の「歌姫」という喫茶店に入るが、太郎は鈴に気付かなかったばかりか、派手で怪しげな女といそいそと店から出て行ってしまい、浜でがっくりしている鈴を鯖子がなぐさめ、食べていた魚肉ソーセージを分けてくれる。 (ここまでの演技で気に入ったのは、色んな箇所での勝男のちょっとした動きや間の取り方などです。冒頭の太郎と酒を飲むところの雰囲気の出し方とか、翌朝のトイレで鈴の気持ちに気付くところはちょっとマンガ的過ぎるかなと思いましたが、鈴が中村に出かける前に新聞を読むのを止めて立ち上がるところの動きとか、遅くに家に帰ってきた鈴を演技で叱るところは昭和のお父さんらしい迫力でしたし。あとは、鯖子が鈴にソーセージを勧めておきながら、自分のほうが短いと知って鈴の分とわざわざ交換する時の鈴を見る表情とかが、いかにもって感じで最高でした。太郎と鈴に関しては、朝の洗面所での「今朝は、ず、ず、ずいぶんはやいねや」のあいさつとか、冒頭のクロワッサンとの対決後のふたりの会話、

 太郎 「わしと鈴が恋人どうし言うがも ・・」

 鈴 「うん、ありえんよね 」

    (ちょっとした間があって)

 太郎 「(少しがっかりした様子で) ありえんやろう」

 鈴 「けんどうれしかったちや。(バックにクラプトン流れ始める)うちは太郎ちゃんが嘘でも恋人や言うてくれてうれしかったちや 」

 に見られるふたりのセリフの間の取り方などの息が合っていていい感じでした。)

 しょんぼりしながら帰ってきた鈴は、勝男に叱られてさらにしょんぼりしながらロビーに入って行くと「お誕生日おめでとう」の声。なんと太郎が鈴に秘密で計画した、鈴の二十歳の誕生日のサプライズパーティの会場でした。感激する鈴に、太郎はさらに今日、中村で買ってきた誕生日プレゼントの真珠のネックレスを渡す。よっぱらった鈴と太郎の息の合った「たろたろりんりん」をうれしそうに見つめるジェームス。夜、太郎が子どもの頃の約束を覚えていてくれたことを思い出して、さらに感激する鈴。そして次の月曜日に中村へ新作のフィルムをいっしょに取りに行く約束をするふたり。何かを決意したように、中村行きの当日、白いスーツで出かける太郎。鈴もネックレスを付けてるんるん。太郎は鈴に「話がある」から「歌姫」という喫茶店で待つように言う。鈴がどきどきしながら喫茶店で待っていると、クロワッサンが秋田なまりの女性と入ってくる。その女性は松たちが「バッタもんの真珠のネックレスを売っている」「やくざ」ではないかと言って怒っている。彼女に手を焼いて親分を呼びに帰る松。鈴は、もしかしてこのネックレスも「バッタもん」と不安になっていると、その女性が鈴に話しかけてきて、よい旅館を知らないか、と聞かれる。太郎が喫茶店にやって来ると、その女性に連れ出されて鈴の姿はなく、女性の座っていたソファーにひまわりのブローチが。それを拾い上げる太郎(バックに「青春」流れ始める)。

 六話、喫茶「歌姫」で鈴に会えなかった太郎は、松の連れて来た山之内の親分に出会う。親分は太郎を見て何かを感じたらしく話があると言う。るんるんで出かけたのに太郎とはぐれてしまい、「太郎の大事な話」も聞けずがっくりの鈴。謎の女性に旅館「さば塩」を紹介して疲れて帰って来る鈴。しばらくするとオリオン座にその女性が訪ねて来る。一方、太郎は山之内の親分とすっかり意気投合する。親分はやくざ稼業から足を洗い、政治家に転身すると言う。帰り際の松や愚連隊らとのやりとりで、太郎は鈴へプレゼントした真珠のネックレスがバッタもんだったことを知る。一方、さば塩の例の女性、美和子が大事なブローチを落としてしまったことに気付く。そのバックには、軍服姿の太郎らしき若い男の写真が。
 翌日、鈴は太郎の「話」の内容が、太郎は鈴のネックレスのことが気になっていた。オリオン座には東京からメリーが東京で流行っているというフラフープをおみやげに持ってくる。メリーと鯖子がフラフープを競い合っていると、そこにメリーの恋人だと言う金髪の大男がやって来る。それを見た太郎はあれはロシア人ではないかと言う。鈴はロシアの軍人を知っているという太郎の言葉がひっかかる。その日の昼ごろ、美和子が鈴を食事に誘いに来る。彼女は山之内の親分の知り合いで、親分に誘われて中村に遊びに来たらしい。翌日東京に帰るという美和子と鈴はその晩飲む約束をする。太郎が美和子のブローチを拾ったことを知り、美和子が土佐清水にいることを知った親分は、その晩オリオン座に訪ねて来る。太郎にブローチのことを尋ねる親分。そして「他人の空似か」と呟いてさば塩の美和子のもとへ向かう。その言葉にびっくりする鈴。その夜、酔いつぶれて帰ってきた太郎を部屋まで運んでいった鈴は、太郎に背中から寄り添われるように倒れ込んだそのままの姿勢で一夜を明かす。翌朝の楽しそうなふたり(猿山ネタのたろたろりんりん)、幸せそうな鈴。(バックにクラプトン。)その日の昼間、鈴が喫茶コーナーにいると美和子が落ち着かない様子でやって来る。いつもと様子の違う美和子。そこに太郎が買い物から帰って来る。(ここのスローモーションは効果的でした。)驚く美和子。そして涙。びっくりする鈴。美和子は太郎にブローチを拾ってくれた礼を言うが、太郎はやって来たジェームスといっしょに映写室に行ってしまい、がっくりする美和子。太郎を見詰める美和子の只ならぬ様子に不安になる鈴。美和子は注文したミルクティーも飲まずに帰ってしまう。外には山之内の親分が待っていた。親分にどうだったと尋ねられ、美和子は、「なにもかも勇さん(夫)ではない」と一旦言ったすぐそのあとで、「間違いなく勇さんだわ」と言う。買い物から帰って来てふたりの様子を見ていた浜子が、ふたりに昔の太郎の知り合いかと尋ねると、親分は美和子が太郎の「女房ですき」と言う。驚く浜子。七話につづく。

 

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