« July 2007 | Main | September 2007 »

最近のドラマ

 マンガ原作ドラマというのが大流行みたいですが、私はどうも苦手だ。去年「ひと恋」(=亀梨和也と綾瀬はるか主演のラブストーリー「たったひとつの恋」)にはまって以後、ぼちぼち観ていることは観ているけど、全滅って言っていいくらいどれもつまらなかったし、勿論ブログにレビューを書く気も起きなかった。その代表的な例を挙げると(これはマンガ原作ではないようですが)、「野ブタ」のアキラ(=山下智久君)が長澤まさみと共演して(「ひと恋」のアユタ=平岡祐太も出てたけど)、視聴率もまあまあだった「プロポーズ大作戦」ですが、これがまあつまらなかった。そのつまらなさを象徴するシーンを挙げさせてもらえば、高校の卒業式後に主人公達がわざわざ学校に戻って、”これがやりたかったんだ”、みたいにいろんなことをする場面。タイムスリップのドラマなので過去に戻った主人公を含めての出来事なのだが、例えば理科の実験室でフラスコ(だったかな)でコーヒー入れてみたり、廊下で人間ボーリングしたり等々、「そんなつまんないことをしたいためにわざわざ戻ったの?」って感じの作り過ぎたアザトイ演出が鼻についたし、大学の付属高校で受験も無し!っていうお気楽な設定も、今時小学生でももっと悩むぜって思った。そんなぼんやりした状況を無理に面白くみせようとしたのが、前記の理科室のコーヒーや廊下での人間ボーリングなのだが、そんな無理矢理な面白さを見せられても面白くなるわけが無いのだ。だから「野ブタ」ではあれだけ可愛かったアキラも、「ひと恋」ではいきいきしていたアユタも、このドラマではまったくサエナかった。(ずっと恋人の無い役ばかりだったアユタは、一転してこのドラマで初めて、とってつけたように年上の彼女のいる役で、キスシーンなんかもとってつけたようにあるのだが、似合わないことこの上なかった。)最近の多くのドラマが一事が万事そういう感じ。わざとらしい面白さを見せられても白けるだけっていうか、毎日が面白い、生き生きと生きているというのは、そういうわざとらしい面白さで無理矢理面白がるからではないのだけれど、と思う。もっとあたりまえのこと、ささやかなことの中に喜びが(悲しみが)、生きている実感があるのだよって。どこかにそういう意識を持ってないと、ふわふわしたつまんない世界しか描けないと思う。退屈さを退屈なまま描いたほうが、よほど何かが伝わるのではないだろうか。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」&「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」

 映画「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 と「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を観てきました。
 どちらも、単独で熱心にレビュー記事を書くほどではなかったので、ふたつまとめて簡単に書くことにします。

 まず、「ハリー・ポッター」ですが、前作の「ゴブレット」ほどではないですが、今回も死者を出した前作の暗さを引きずっているので(今までは笑わせてもらったダーズリー一家との導入部分から暗いです)、3作目までの明るさを好きな人には不評かもと思いました。私が楽しんだのは、復活したヴォルデモートとの対決シーンよりも、(今回、ある意味ヴォルデモートよりも迫力があった)アンブリッジとのバトルのほうでした。それと、スネイプとハリーの父の過去シーンはかなり衝撃的シーンでした。少し残念だったのは、チョウ・チャンとハリーの恋の結末が省かれているので、あのまま終わってしまっては、キスはしたものの、チョウがなんか可哀想な印象だけが残ってしまった感じがしたのと、前作同様、ロンやハーマイオニーとのからみが少なくなってしまった(三人だけでは対抗できないほど敵の力が強まってきた、ということなのかもしれませんが)ことです。アンブリッジの強烈さに比べてヴォルデモートは今回、私は印象が薄かったですね。あの鼻のないビジュアルも含めて。最終的な評価は最後まで見届けてということでしょうか。

 さて、「パイレーツ」のほうですが、最終回の上映を観にいって、しかもかなり長い映画だったので、私としたことが、エンドロールの途中で席を立ってしまい、(ということは、凄い感動、とか、面白い、とかいうところまでは行かなかったということなのですが)うっかり最後のシーンを見逃してしまいました。(DVDでちゃんと観ることにします。)私が、このシリーズで何をいちばん楽しみにしているかというと、それはデップ演じるジャックのキャラクターなんですね。ストーリーよりも。そういう点から見ると、今回の主役はスワンとも言えるので、その分ジャックの出番も少なく、ジャック・スパロウワールドを楽しみたい私としては少し不満だったかなあと思いました。2作目で気になっていたデイヴィ・ジョーンズの恋や、彼の黒幕の東インド貿易会社の件についても一応説明されて解決されたけれど、少しわかりにくかった印象はありました。それも含めてDVDでもう1回観てみようと思います。

 今、この2作のことを思い出して、ふっと思ったのは、両方の映画に共通する暗いトーンのことです。子ども向け映画と言えどもそういう暗さや、かなりの暴力と無縁ではおれないのが現在という時代の表現なのかなあと思いました。今のところ、この2作に関しては、酷評でも絶賛でも無いですが。暴力と言ってもいろいろありますが。アンブリッジの使う陰湿な魔法や東インド貿易会社のような、正義を装った暴力がいちばんタチが悪いということでしょうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« July 2007 | Main | September 2007 »