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ロレンスの言葉

 「アラビアのロレンス[完全版]」DVDよりロレンスのセリフで印象に残ったセリフを紹介します。

 ファイサル王子のテントに招かれたときのロレンスとファイサルとの会話、

 ファイサル 「心配でならん

        イギリスは

        荒れた土地にも貪欲だ

        アラビアも欲しいらしい」

 ロレンス 「拒否すべきです」

 ファイサル 「君はイギリス人だ

        忠誠心がないのか?」

 ロレンス 「祖国にも他にも忠実です」
 
 ファイサル 「イギリスにもアラビアにも?

        可能かな?」

 映画の後半部分で、「可能かな?」というファイサルの疑問が現実のものとして段々と大きくなっていき、ロレンスが自身の理想とのギャップに苦しむ様子が描かれていくのですが、それはそれとして、ファイサルの中にロレンスへの信頼が生まれた場面として、ロレンスのこの理想主義的で真摯な言葉は感動的で、派手な場面ではないですが、印象に残りました。
 この理想があったからこそ、前に紹介した、ラスト近くのアリとの会話や、アラビアを去るときの彼の失意が、こちらの胸に響いてきます。

 ※参考記事「アラビアのロレンス[完全版]」

 そういえば、gooブログで紹介した先日NHKで放送されたプロフェッショナル仕事の流儀SP「宮崎駿・創作の秘密」の中で、

 駿氏は、

 「理想を失わない現実主義者にならないといけない」

 「理想がない現実主義者は最低だ」
 
 という発言をしていましたね。

 これらの言葉を一番聞かせたいのは、政治家たちですが、理想がない現実主義者たちという前に、理想を持てるほどの自己のないひとたちばかりだという気がする。そして、現代の政治家たちにも、ロレンスの、「祖国にも他にも忠実です」 というグローバルな視点は必須なものだという気がします。

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