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言葉のキャッチボールのおもしろさ~「たったひとつの恋」最終回~(記事を少し修正、追記しました)

 ほのぼのとした最終回で、(障害は自分たちのほうから退場していったし)、最後に、ヒロトやナオの笑顔も見れたし、今回の最大の障害とも言えるヒロトの素直になれないこころも、アユタ、コウ、ユウコちゃんに背中を押されて、やっと解放されたし。このように悪人のいない物語というのも、いいのではないかと思います。要兄さんも、ナオの成長を感じてか、妹思いの兄のいい味をさりげなく出していたしね。アンコウ噺のボケぶりとか、(あれは純粋なボケなのか、あの縁談にあまり乗り気のない深層心理の表現だったのかが、いまひとつわかりませんが。)


 めでたし、めでたしと言うわけですが、このドラマのおもしろさの真骨頂とも言える言葉のやりとりのおもしろさを、ナオとヒロトの”掛け合い漫才”、もとい、言葉のキャッチボールのような会話や、アユタ、コウ、ユウコちゃんの最終話でのやりとりから少し紹介したいと思います。

 まず、冒頭の工場のシーンでの、

    ナオ  「 好きだった 」

    ヒロト  「 知ってる  」  (この切り返しはヒロトならでは!ナオのヒロトへの溢れ出るような思いを受けとめつつの冷静なレシーブで、相手の熱をちょっと冷ますような返しは見事だと思う。この時点でもう「一生やってろ!」と思いましたがね。 この返しができるのはヒロトだけだよ!ナオと。)                  

     
次に、月丘家のリビングに5人が集まった時の、

    ナオ  「 行くな、とか言わないの? 」

    ヒロト  「 行けば 」 ( には、かなり笑った・・・。まるで”痴話ゲンカ”のような会話ーこのドラマに似合わない言葉ですがーまあ、9話のヒロトの受けたショックを考えれば、3年目の真相も4年目のナオの行動も知らなかったわけだし、これぐらい拗ねるのは仕方ないでしょう。相手がナオだからこそだとも思うし。巻き込まれた3人にはちょっと気の毒でしたが。)    


  そして、最後の、ヒロトがナオのバスを追いかけて、「ようっ 」と言いながら3人の横を走り過ぎた場面での、

    「 ヒロト?」

    「 ヒロトだ!」
   
    「 行こう! 」

    「 行こっ 」

   も、なんかおかしかった。

  そして、最後のプロポーズの場面でも、
 
  ヒロト 「 そいで 、
  
        そいで、いっしょになるから 」

  ナオ  「 ウンっ!!」

  ヒロト 「 ウンって、返事早エよ!
       
       一応プロポーズなんだからさ 」  (このふたりのラブラブシーンを見せられている3人のあきれたような、まぶしいような安心したような表情もよかった。)
   

    なんてところですかね。明日は、朝早いので、今日のところはこの辺りでおやすみなさい。


 追記:9話のラストでナオがヒロトの工場に走り出したところで、(心のなかの残り火の炎が燃え始めたところで、)もう約束されていた結末でしたが、こうもうまくいくのはやはりドラマだからでしょうね。他に考えられる物語としては、一旦ナオは斉藤と結婚してしまって、斉藤が浮気、何年後かに再会、結局くっつく、とかも考えられるでしょうか。そして、ドラマを観ていたひとの中で、3年目のイブにオレンジのイガイガがふられなかった理由を知りたがっていたひとが多かったので、その真実がふたりを結びつける重要なポイントとなった結末に満足したひとも多かったのではと思います。ふたりの会話を楽しんでいた私としては、この愛らしいカップルの会話をもう聞けないのが残念ですけどね。
 最終回の話を友人としていたら、もうすぐ50になる男性が、実は、自分も観ていた、とその話に入ってきて、びっくりしました。(昔の自分の経験を思い出したそーです。)「 いいよねえー」と、かなり話が盛り上がりました。このドラマ、中年がはまる、オトナが楽しめる、”オトナだからわかる”よさもあったのかなあと思ったりしました。

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Comments

こんばんは。TB&コメントどうもです♪
言葉のキャッチボールのおもしろさは目立ってましたネ。
さすが、セリフ命の北川です。
僕がコメディとみなす最大の理由もセリフです。

ただ、技に溺れるって言うか、セリフの面白さに
溺れてしまったことも一因で、ストーリー全体の
骨格が崩れてしまってるのは残念でした。
ホントは、9話途中までがもっと哀しく切なくなって
ないといけないのに、最初から最後まで悲劇と喜劇の
ゴチャまぜで、反応に困るんですよね。
実際、悲劇的要素を最後に全部強引に消してしまった
ことに関しては、かなり不評のようです。
笑い飛ばせた人も少なそう。。

こうゆう終わり方なら、あそこは笑っとけば良かった
なと後悔する箇所がかなりあったでしょう。
僕はいずれ最初から見直して、笑い直そうと思ってます。
悲劇を装った青春コメディーとして。。(^^♪

Posted by: テンメイ | December 17, 2006 at 08:24 PM

テンメイさんコメントありがとうございます。

怒っているひとが多いと聞いて、勿体ないなあ~こんなにおもしろいのに、と思います。私は、悲劇の中に喜劇が混じるのも、その反対もOKなんで。なんかみんなの感想を読んでいると、なんでそこにこだわるかなー、というのばかりで・・・。悲しさor哀しさのなかにあるおかしさ&ユーモアを楽しめるのがオトナかな~と思います。(それを表現するのにあのカップルは最高のふたりでした。)”がんばる”そして”壁を乗り越える”にはユーモアがいるよね、とオトナは思うのです。ラストもまったくのハッピーってわけじゃない。病気とか父とか兄とか、遠距離とか。まとめちゃうのも気がひけるけど、笑って乗り越えようよ、という笑顔なんではないでしょうか。ふたりの笑顔は、悲劇に溺れて深刻ぶることと、真剣になることは違うということを現す最高の笑顔だったのでは。(と言ったらほめ過ぎでしょうか。)

Posted by: azami | December 17, 2006 at 11:11 PM

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