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THE ART OF TALES from EARTHSEA

yahara教授renkonnさんのブログで紹介されていた映画「ゲド戦記」のジブリのアート本「 THE ART OF TALES from EARTHSEA 」(徳間書店)を購入した。特にアニメファンでもないので、今までこの手の本を買ったことはないのですが、「ゲド」の背景美術の素晴らしさに魅かれて買いましたが、やはり、なかなか素晴らしくて、眺めては楽しんでいます。(この本の存在を教えてくれた、おふたりに感謝しています。)

 まず、表紙にもなっているモザイク画風の竜の壁画が、色といい、デザインといい素晴らしい。モザイク画にしたところに、センスを感じます。(エンラッドの王宮内の他の壁画もデザイン、色彩等素晴らしく一見の価値があります。)

 映画をはなれたアニメのキャラクターには、さほど関心のない私が、この本で一番見たかったのが、背景美術で、なかでも、美術監督の武重洋二氏の描くイメージは素晴らしくて、本当に気に入りました。只、映画では、この背景にシンプルな描線のあのキャラクターが入ると、少しギャップを感じたのも確かですが。特に映画の中盤部分のテナーやテルー、アレンの描き方にはちょっと違和感がありました。映画の前半と後半部分は、キャラクターと背景の違和感はそれほど感じなかったのですが・・。前にも書きましたが、ホート・タウンのイメージとドラゴン、空の表現はやはり素晴らしいです。

 各人の描く各キャラクターの初期イメージが、それぞれ違っているのを見るのも、「え~っ、これがゲド~っ、これはオジオンでしょう 」とか、「 こっちのアレンの方が好きかも 」とか、なかなか面白かったです。特に、テナーとアレンに関しては、山下明彦氏のラフスケッチの方が生き生きと描かれていて、個人的には好みでした。映画のテナーは、あの腕輪のテナーと言うには、少し平凡すぎる感じがしたし、アレンは私的には、幼すぎる感じでした。

 他にも、「影との戦い」や「さいはての島へ」をイメージして描かれた絵もかなり紹介されていて、武重氏のロークの学院の中庭や黄泉の国への入り口、さいはての島のイメージが描かれた絵はとても美しくて、原作に忠実に描かれた映画の中で見てみたかったなとも思いました。

 映画のクモは、現代的なルックスでなかなか面白い悪の表現だなと思いましたが、原案となった山下明彦氏のラフスケッチは、映画よりもう少し男性的で、こちらのほうが迫力はあるかなと思いました。
 ゲドについては、映画のゲドは悪くはなのですが、私の中では、ゲドは、「いい男」なので、そして、四巻「帰還」の中で、コケばばに「年寄りが十五の男の子でいるってのは妙な感じのするもんでしょうよ。」と言われているように、ずっと女性を知らなかった男性として、年老いた中にも少年の初々しさや脆さを感じさせる部分もあるようなルックスでイメージされているので、映画のゲドは、ちょっと悟りすぎかなとも思ったりしました。他にも、いろいろ書いているときりがないので、とりあえず今日はこの辺で。

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