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映画「ゲド戦記」

 ジブリ映画の「ゲド戦記」を子どもたちと一緒に観てきました。
 自分の感想を書く前に、原作は知らない次男(小4)の感想を紹介しますと、「よかった!」と言うことで、夏休みの日記に書く(まだ書いてませんが)そうです。長男の方は原作の「さいはての島へ」を読んでいるところだったので、いろいろと「?」な点があったようですが、帰ってからすごい勢いで続きを読んでいまして、今Ⅴの「アースシーの風」を読んでいるところです。

 というところで私の感想ですが・・、原作のスケール、深さ、物語(展開)の面白さ、キャラクターの魅力などを10だとすると、映画は1ぐらいでしょうか。原作の、外伝を入れると全六巻、第一巻の「影との戦い」が出てから最終巻「アースシーの風」までの長い長い時間をかけて紡がれた物語のことを考えると、このジブリ映画が「ゲド戦記」と名づけられるのは、受け入れがたい気持ちがあります。映画がだめだったということが言いたいわけではないのですが。(ネットであまり映画を評価していない意見なども少し読んだりしましたが、納得できるような意見はあまりなかったですしね。物語が退屈だとか、キャラクターに魅力がない―たぶん美形が出てこないというようなこと―とかの、どうでもいいような批判ばかりでしたね。)で、私も原作から、少し離れて、子どもの意見も参考にして見ると、そんなに悪い映画ではないと思いました。
 が、大幅に変更されていたアレン(レバンネン王子)の設定(父王殺しは原作にはありません)や、アレンとテルーの係わり方の違い(予告編でも使われていたテルーの「命を大切にしない奴なんて大嫌いだ」というセリフは原作にはありません)、第三巻でアレンとゲドが旅するアースシーの「多島海」も、そしてゲドの船「はてみ丸」も出てこない旅なんて、ゲドとレバンネンが暗い黄泉の国での死闘ののち、ぼろぼろになったゲドを助けながらレバンネンが登った”苦しみ”という山脈の険しさ、そして瀕死のゲドとレバンネンをこちらがわの世界に戻してくれた竜の「カレシン」等、原作を読んだときに感じたカタルシスを伴った感動は映画にはありませんでした。それは映画が「さいはての島へ」と「帰還」を合わせた物語となっているためなのでしょうが・・・。「さいはての島へ」のラストで、ゲドはアレンの前にひざまずき、新しい王の誕生を祝福したのち、ひとりカレシンの背に乗って故郷の島へ帰っていきます。「帰還」はゲドが故郷のゴント島にもどってからの話で、そこからゲドとテナーやテルーとの新しい物語が始まるのです。
 そして、この映画ではアレンのこととして語られる「影との戦い」ですが、原作のゲドの「影との戦い」も、映像的な面白いエピソードがたくさんあって、原作に忠実な映画化をしてほしかったなと思ってます。あの設定では、続編があったとしてもアレン(レバンネン)がアースシー全土を治めるハブナーの王になることは無理ではないかと思われるし。
 まあ、でも映画をきっかけに原作がもっと読まれるようになればそれでよしとすればいいのかもしれませんが。

 
※「ゲド戦記」追記としてgooブログの方にも記事を書きましたのでよかったら訪問してください。

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ドラマ「雨やどりの恋~うさぎと亀より~」

 市原悦子と忌野清志郎主演のこのドラマ、なんとなく見るともなく見ていた(最初の方はセリフなどを殆ど聞かずに画面だけ見たり、途中で入浴したりしたのですが)最後の方は、かなり真剣に、時々くすっと笑ったりして最後まで見てしまいました。
 (現在闘病中の)清志郎が出ていたからですが、何を隠そう、私は昔かなり彼に入れ込んでいた時期がありまして、RCのライブにも必ず出かけたりしていたのですが、ある時期を境にぱったりと興味が無くなって、(日本の)ロックやライブなどというものが自分の生活に必要なものではなくなって現在に至っているわけですが、彼が時々映画やドラマに出ていることは知っていましたが、「あ~出てるんだね」くらいの感想で、熱心にそれらを観たり、感心したりということはこれまでなかったのですが、このドラマの清志郎は、なかなかよかったです。市原悦子が相手役なのですが、彼女の芸達者ぶりと清志郎の素のしゃべりを感じさせるぎこちないセリフが却ってよくマッチして、いい味が出ていました。羽田美智子とのラブストーリーのほうには興味はなかったんですが、市原悦子とのシーンには、最近のドラマにはない節度のある情感がありました。俳優としての彼の可能性を感じたドラマでしたので、今回の喉頭ガンで活動停止というニュースにはびっくりしましたし、とても残念でなりませんでした。回復されますように、復帰できますようにお祈りしています。
 
 
 

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