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長新太さんのご冥福をお祈りします

 絵本作家の長新太さんが、25日にお亡くなりになったそうです。悪いということは知っていたのですか、こんなに急に逝かれるとは・・。ショックです。日本の絵本界にとってかけがえの無い存在だったと思います。
 私の、長新太さんに対する気持ちは、去年の12月20日の記事「前衛絵本作家 長新太!」に書かせてもらいました。拙文ですが、読んで頂けたら幸いです。
 訃報を伝える新聞記事によると、病床で最後まで手がけられていた絵本「ごろごろ にゃーん」の続編が、来年4月に刊行される予定だそうです。
ご冥福をお祈りします。

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ダン・ブラウン「天使と悪魔」

 「ダ・ヴィンチ・コード」が大ヒットしたアメリカの作家ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズ第一作「天使と悪魔」(上・下)を読んだ。(「ダ・ヴィンチ・コード」はシリーズ第二作。 )主人公は「ダ・ヴィンチ・・」を読んだひとならご存知ハーバード大学の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンである。
 ※以下、これから、読もうと思っている人は、注意してください。
 今回も彼は、ある殺人現場に残されていた古い紋章が意味する”イルミナティ”―十七世紀にあのガリレオが創設した科学者たちの秘密結社―について最も詳しい専門家として、スイスのセルン(欧州原子核研究機構)に飛ぶ。殺されたのは、セルンの科学者で、カトリックの司祭レオナルド・ヴェトラ。そして、恐ろしい事に、彼の研究室からは、先頃初めて生成された”反物質”―未来のエネルギー源と言われ、威力は核燃料の千倍と言われるが、非常に不安定な物質―のサンプルが安全装置からはずされて、持ち去られていた。そのサンプルを二十四時間以内に研究室にもどさないと、容器のバッテリーが切れて、ひとつの都市を吹き飛ばすほどの大爆発が起こってしまう。果たして、容器のバッテリーが切れるまで、あとどのくらい時間があるのか。そして、この犯行は、消滅してしまったと言われているイルミナティによるものなのか、そして、容器は今どこにあるのか。そこへ、セルンの所長コーラー宛てに、ヴァチカンの警備を担当しているスイス衛兵隊隊長のオリヴェッティから電話がかかる。どうやら、反物質はヴァチカンの何処かにあるらしい。ラングドンとレオナルドの娘でセルンの科学者でもあるヴィットリアは、事件の解決と反物質の容器を取り戻すためにヴァチカンに飛ぶ。爆発までのタイムリミットは6時間。

 上下巻合わせて七百ページ近い大作だが、物語の最初から最後までに経過する時間はわずか一日足らず。その間、例によってラングドンは知力と体力を総動員してヴァチカンとローマ市内を動き回り、モンスターのような暗殺者と文字通り死闘を繰り広げ、いつも最後まで諦めずに考える知の人=教授の執念によって、ぎりぎりのところでサバイバルしていく。そういうところは、アメリカ的ハリウッド映画的であると思うが、私たちは、ラングドンの宗教芸術についての知識が物語を転がしていくエンジンのような役割を果たしていることによって、飽きずにページを進めていくことができる。私たちは、ラングドンといっしょに、この永遠の都に残されたガリレオやイルミナティの痕跡を求めてヴァチカンの記録保管庫やローマの有名な教会、広場を彼の薀蓄に耳を傾けながらさまようことになる。そのことが、この物語を読む一番の楽しみと言えると思う。そしてそのために、今回選ばれた芸術家はバロック彫刻家ベルニーニである。

 ベルニーニと聞いて、私が思い浮かべるのは、彼の有名な作品「アポロとダフネ」(ボルゲーゼ美術館)やこの作品にも登場する「聖テレサの法悦」などのような、木の葉や洋服の襞を大理石で如何に本物のように彫るかに全精力をつぎ込んだような作品であるが、どうしてもその作品に”あざとさ”を感じて余り好きになれないのであるが、この「天使と悪魔」を読んで、改めてローマはベルニーニの作品だらけだということに気付かされた。私は、バロック美術は余り好きになれない。しかし、カトリックの布教に於いて、ベルニーニはたぶん他のどの彫刻家よりも貢献したのだろう。宗教芸術の俗化、大衆化という手法によって。広場の噴水に設置された彫刻は緻密な表現が抑えられているせいかそんなに気にならないのですが、(ナヴォナ広場やバルベリーニ広場等)、上に挙げたような教会のなかに設置された大理石での緻密な表現と俗っぽい感情を表現することに気を取られたような作品は、やはり私の興味の対象外なのに変わりはないのだが・・、そのことは、この物語の面白さに水をさしてはいない。

 キーワードは、イルミナティ、ガリレオ、ベルニーニ、天使、反物質、スイス衛兵隊、コンクラーベ・・・
 これらを頼りにヴァチカンの記録保管庫やローマ市内の教会や広場をラングドンの薀蓄に耳を傾けながらさ迷っているうちに、七百ページをあっと言う間に読み終わることができます。もし、これからローマやヴァチカンを訪れる予定のある方は、是非、この物語に出てくる教会や広場を巡る「天使と悪魔」ツアーに出かけられて、物語に出てくるベルニーニの彫刻を捜してみることをお勧めします。そういう意味で、「天使と悪魔」はバロック美術のローマのちょっとマニアックなガイドブックと言えるかもしれない。そして、ヴァチカンでは、スイス衛兵の着ているミケランジェロデザインのクラシックな制服をチェックすることもお忘れなく。

 ※コメント、書き込み(掲示板「あざみ広場」)等お待ちしています。
 ※関連記事はこちら、「ダ・ヴィンチ・コード」読了!、 「ダ・ヴィンチとミケランジェロ」 
 
 

天使と悪魔 上
越前 敏弥 / Brown Dan
角川書店 (2003.10)
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天使と悪魔 下
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マスコミって・・

 マスコミを使っての兄弟喧嘩には何の興味も無いです。

 電波と時間とお金の無駄。

 いつまでそんなことやってんだか・・・

 これ以上、書く気もおきない。

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日本代表ドイツWカップ出場決定おめでとう!

 日本代表の選手、サポーターの皆さんWカップ出場決定おめでとう!

 これでやっと、枕を高くして眠れます。プレーオフまでもつれなくて、生活的にはよかったと思います。
 
 コンフェデではサッカーを楽しんで見れそうでよかったです。強いところと対戦できるので楽しみです。相手が引いてくる予選のサッカーは、苦しいし、見ていてつまらないですからね。ブラジルとやれるのも楽しみだし。

 ※よかったらこっちのサイトのほうも見てください。 ちょこっと書いてます。

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